首都高速道路/中央環状線が全線開通
首都高速中央環状線は、圏央道・外環道とともに「首都圏3環状道路」と呼ばれ、内側で慢性的に渋滞している都心環状線の交通状況の改善のために計画された、都心から半径約8km、3環状線の中では最も内側に位置する、延長47kmの環状道路です。
中央環状線は平成22年3月、大橋ジャンクション(高速3号渋谷線)までの、東側、北側、西側部分の8割=約37kmがすでに完成しており、リングの南側部分(品川線)の完成が待たれておりました。昭和44年(1969年)の建設着手から44年の歳月を経て、本年3月7日、山手トンネルの開通により、大橋JCT~湾岸線大井JCTの9.4kmがつながり、中央環状線の全線が開通。3環状線の最初のリングが完成しました。
また、山手トンネルは開通済みの区間と接続することにより、湾岸線から池袋線までの総延長区間が18.2kmとなり、関越トンネル(関越道)の11kmを大きく上回る日本一の道路トンネルとなりました。
中央環状線全線開通により以下のような効果が期待されております。
①中央環状線の内側の渋滞が緩和されます。
中央環状線に接続する東名高速道、東北道、常磐道などの放射状高速道のネットワーク効果により、都心に集中する通過交通が分散され、慢性的に渋滞している都心環状線がスムーズに流れるようになります。
②羽田空港へのアクセスが格段に改善されます。
新宿・渋谷等の副都心エリア、関越道・東北道方面からの羽田空港へのアクセスは飛躍的に向上します。それぞれ約20分、約30分短縮。(平日11時台・渋滞ピーク時)
・新宿⇒羽田空港 :約40分(都心環状線経由) → 約20分(中央環状線経由)
・美女木JCT(外環道)⇒羽田空港:約70分(都心環状線経由) → 約40分(中央環状線経由)
③臨海部行楽地やレジャー施設へのアクセスが向上します。
湾岸線沿線や横浜、千葉・木更津エリアにある多くの行楽地、レジャー施設、大規模商業施設への中央道・東名高速エリアや関越道・東北道エリア方面からのアクセスが中央環状線を経由することで大幅に向上します。
このお知らせは、首都高速道路株式会社の平成27年1月20付プレスリリースを基に、当協会事務局にて再構成したものです。
文中の所要時間等は同リリース中の同社の試算によるもので、実際の所要時間とは異なりますことをご了承願います。
同プレスリリース全文は首都高速道路株式会社ホームページ(以下アドレス)のトップページから検索ください。 http://www.shutoko.co.jp/